研究所紹介



関孝和数学研究所

(2009年4月設立 所長:上野 健爾)

関孝和数学研究所は四日市大学により江戸の時代の数学者関孝和の没後三百年を記念して2009年4月1日に開設されました。
数学の研究はもとより、数学史の研究、数学教育の研究のほか、必要としている国々への国際的な数学教育支援にも取り組んで行きます。
また関孝和数学研究所では専門的な研究ばかりでなく、中高生や大学生、一般の方々に数学への関心を高めてもらうために、研究成果の情報発信、各種啓発活動にも取り組んでいきます。
これらの活動によって研究諸分野のみならず、広く社会、文化への貢献を目指します。

公共政策研究所

(2009年10月設立 所長:小林 慶太郎)

人口減少社会に突入した日本は、これまで人口増加を前提に作ってきた様々な「公」の仕組みの大きな見直しを迫られています。
この見直しのためには、地域における市民参加を通じて、これまで「公」を担ってきた行政の役割を根本的に再検討するとともに、今後の人口減少社会において「公」を再構成する道筋を明らかにしつつ、「新しい時代の公」を担う首長、公務員、議会議員、各種地域団体等の役割の明示を行うことにより、なによりも、「新しい時代の公」を「担い得る」人材・組織が「育つ」ことが必要です。
本研究所は、各自治体が多様な地域性を有することを前提に、各自治体が様々な地域課題の解決を通じて「新しい時代の公」を形成していく取り組みに対して、学内の人的資源を動員して支援を行い、もって「公」の一般理論化を目的として設立されたものです。

生物学研究所

(2014年9月設立 所長:田中 正明)

我々が毎日食べている食物は、その総てが生物か、あるいはその加工品です。また、最近ではバイオエネルギーと呼ばれる、生物が作り出す石油が注目されています。さらに、アルツハイマーやエイズ等に有効な成分が生物から発見されています。
我々にとっての生物とは、単に豊かな自然の象徴というだけではなく、これからの人類生存のために守らなければならない有望な資源の一つとも思われます。
四日市大学周辺には、豊かな自然が残されています。竹林を主体とした里山、多くのため池、河川、内湾、干潟等、多くの動植物が棲息しています。
本研究所では、この地域に見られる様々な動植物についての調査研究を通して、環境保全、自然保護、バイオ資源の有効利用等に取り組みます。そして、研究成果を蓄積し、情報として発信したり、教育現場に還元したりすることによって、地域への貢献を目指します。

環境技術研究所

(2014年10月設立 所長:武本 行正)

これまで我々人類の生活は公害や生活廃水などによる水質汚濁や自動車の排気ガスなどによる大気汚染をもたらしました。近年では地球温暖化問題、海洋汚染、森林破壊、PM(大気粒子状物質)の越境汚染などといったような地球規模での環境問題が引き起こされています。
また、身近な問題としては廃棄物不法投棄による地下水汚染、干潟の消失による海岸生物の減少、伊勢湾などの水質汚濁の進行といった状況が起こっています。
このような地域からの依頼による大気や水質等の環境調査研究、ならびにそれらに関する環境シミュレーション分析、および廃棄物の処理やリサイクルに取り組み、もって広く地域社会や地球環境保全への貢献を目指します。

地域農業研究所 

(2018年7月設立 所長:廣住 豊一)

地域農業研究所は、地域農業の振興をはかるため、地域農業に関する調査研究を行うことを目的に設立されました。  
農業をはじめとした一次産業はわたしたちの生活を支える基盤産業です。農業分野には、耕作放棄地の急増、里山の荒廃、獣害などの解決すべき課題も多く残されている一方で、AI や IoT などの技術の導入による新しい成長産業としての可能性も見えてきています。
地域農業研究所では、地域の農業が抱える課題について調査するとともに、地域と農業を振興するための方策について考えます。たとえば、里山再生のための竹林間伐材を活用した「土づくり」の研究、地域の資源を活用したブランド農作物の創出、担い手不足に対応するための AI や IoT を用いた省力化・ 自動化栽培システムの開発、将来農業分野を担う人材育成に関する調査などに取り組んでいます。